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蔵で働き、蔵で考え、蔵でつくる。

 ここは昔、お米を貯蔵するために使用されていた蔵です。吹き抜けの高い天井に、たくさんの小窓、赤い屋根。長くお米を保存でき、夏でもきちんと風が通り抜けるよう、ていねいに造られています。

 今は、秋田公立美術大学の工房として、日々さまざまな制作がおこなわれ、あらゆる活動の重要な拠点となっています。私たちはこの大学の助手として、毎日、蔵に通います。全国各地から秋田に集まり、仕事の、制作の、また研究のほとんどの時間を、この蔵の工房で過ごします。

 時期が来たら次の場所へ移動し、蔵にはまた、新しい助手が集まってきます。毎年人が入れ替わり、その役割も刻々と変化していくこの場所が、いつでも誰かの居場所として、変わることなく在り続けること。そんな蔵でのものづくりを、「kuracco」と名付けました。

 変わり続けるものづくりを、変わらない場所から届けていきたいと考えています。

2016年4月

秋田公立美術大学ものづくりデザイン専攻助手によるブランド「kuracco」を立ち上げる。
創立メンバーはものづくりデザイン専攻助手の井本真紀、浦中廣太郎、落合里麻、佐々木響子

2016年11月

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旧国立農業倉庫棟

 南北に軸線を持つ8棟のこの倉庫は、昭和9年に旧秋田県販売購買組合連合会(現あきた経済連)が建設し、昭和14年に農林省へ寄付され、「国立新屋倉庫」と改称されました。 主に米の需給調整に用いられ、秋田県における年間消費量の約3割(約1万3300トン)の保管が可能でした。
 8棟の倉庫の造りは、規模、構造共に同じで、間口14.3m,奥行き45m,高さ12m(天井最高部8.5m)の木造平屋建て。東側には通り庇があり、かつては、新屋駅から線路がひかれプラットホームとして利用されていました。現在では、線路跡には駅までの桜並木が続き、散歩道、通学路として活用されています。
 その後、平成2年3月の用途廃止となり、地元新屋地区からは倉庫の活用、保存について様々な要望が届けられ、平成3年、新設する短期大学の校舎として活用する事となりました。平成6年2月には短期大学用地として秋田市に譲渡が決定し、平成7年の4月より短期大学の、また、平成25年4月からは秋田公立美術大学の校舎の一部として、活用しています。また平成4年には秋田県の近代化遺産に認定され、平成12年には国の登録有形文化財として登録されています。
 現在では、8棟の内3棟を、美術学部 美術学科 ものづくりデザイン専攻の彫金、ガラス、陶芸、木工の教員、学生が制作、研究の場として活用しています。